natsuse

縮小病　Shrinkerism

Published: August 31st 2022, 12:31:10 pm

先月の「縮小病治療」に至るまでのお話です。

気が付くとベッドの上だった。

たしか会社の帰りに意識を失って……。

どれくらい寝ていたんだろうか？

突然のことにとまどいながら身を起こす。

すると、コンコンというノックの音がした。

「失礼します」

入ってきたのは若い看護婦だった。

「お身体の具合はいかがですか？」

「あ、ちょっと頭が痛いけど、もう大丈夫そうです」

「そうですか……。良かったです」

彼女は心配そうな顔を浮かべながらも、安堵していた。

「あの、僕はどこか悪いんでしょうか？」

「……はい、そのことなのですが……」

看護婦はバツの悪そうな口ぶりだった。

そりゃそうか。

突然、気を失ったのだ。

何か重大な病気かもしれない。

そんなことを考えていると、違和感に気が付いた。

看護師がいつまでたっても、こちらにたどり着かない。

ひょっとして、思ったよりも背の高い看護婦なんだろうか？

いや、背が高いなんてレベルじゃない気がする。

なんだか遠近感がおかしい。

「で、でかい……！？」

彼女は間違いなく普通の大きさではなかった。

しかし、病院のドアを普通に通り抜けていた。

……ということは……？

ずどおおおぉぉぉんんん……！！

ずどおおおぉぉぉんんん……！！

いつの間にか看護婦の足音は地面を揺らすような轟音に変わっていた。

「え……？　え……！？」

状況が読み込めていない自分に容赦なく彼女の声が降ってくる。

「あなたの病名は……」

「あなたの病名は縮小病です

 あなたの身体は1cm程に縮んでしまいました……」

彼女が巨大なのではなく、自分が縮んでしまっていたのだ！

改めて、１cmの世界に愕然とする。

彼女の顔はもう見上げることすら難しかった。

高層ビルのような彼女の太ももから熱気が伝わってくる。

自分のはるか上空にある彼女のピンク色のパンティすら、

自分より格上の存在のように思えた。

そんな自分の気持ちを意にも介さず、彼女はつづけた。

「それでは、これから主治医の先生のところに案内しますね」

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This is the story leading up to last month's ”tweezers”.

The next thing I know, I'm in bed.

I must have lost consciousness on the way home from work.

How long had I been asleep?

I wake up, puzzled by the suddenness of the situation.

Then I hear a knock at the door.

“Excuse me.”

A young nurse entered the room.

“How are you feeling?"

“Oh, my head hurts a little, but I think I'm okay now."

“I see. I'm glad."

She looks worried, but also relieved.

“Um, is there something wrong with me?"

”......Yes, that's what I'm talking about......”

The nurse sounds offended.

I am not sure what was wrong with me.

I have suddenly fainted.

I think it might be some kind of serious illness.

As I am thinking about this, I notice something strange.

The nurse doesn't get to us for any length of time.

Is she by any chance a taller nurse than I thought?

No, I don't think tall is the right word.

My sense of perspective is somehow off.

“H, Huge!?"

She is definitely not of normal size.

But she was walking through the hospital doors normally.

Does ...... mean ......?

BOOOOOOOOMMMMMMM!!!

BOOOOOOOOOOOOOOOOOMMMMMMMMMMMM!!!

The nurse's footsteps have turned into a ground-shaking roar.

“W......?　What......!?"

Her voice falls mercilessly on my inability to read the situation.

“Your disease name is ......."

Even her pink panties, which were so far above me, seemed to be a higher class of being than I was.